重ね板ばね式
重ね板ばね式と呼ばれる方式。軸箱の支持自体は軸箱守(=ペデスタル,pedestal)によるが,一次ばねとして軸箱の上に載せた重ね板ばね(下図の青色部分)を用いた方式。台車側枠と重ね板ばねはゴムやリンク等を使って接続される。欧州ではポピュラーな支持装置であったが,日本では明治時代に少数が輸入された程度であったらしい。日本でこの支持装置がもっとも多様されたのは旧型電気機関車や二軸貨車の軸箱支持装置としてであり,今でも保存車等でみることが出来る。


左上は二軸貨車の重ね板ばね式軸箱支持装置である。一方右上は旧型電気機関車の重ね板ばね式軸箱支持装置である電気機関車のような多軸台車の場合,重ね板ばねは各々隣り合う重ね板ばねとリンクで結合されてイコライザを形成していることが多い。

上の写真は英国Southern Railwayが1937年に導入したNo.12123 Motor Coachに使用された台車で重ね軸ばね式軸箱支持装置を採用している。英国では好んで使われていたようだ。写真の台車は第三軌条用の集電靴が取り付けられている。





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