鞍型ウイングばね式
軸箱守(=ペデスタル,pedestal)によって軸箱を案内するウイングばね式の変形です。軸箱の上に馬の鞍の様な形をした釣り合い梁(equalizer,下図の青色部分)を背負い,その鞍型釣り合い梁の先端にばね受けを設けてあります。軸ばねはこのばね受けと台車側枠に設けたばね受けとの間に挟まれるような形で取り付けられています。やはり前項の上天秤ウイングばね式や下天秤ウイングばね式と同様に軸箱と軸箱体を分割出来るようにし,さらにウイングばねのバランスをとることを目的にした軸箱支持装置です。この方式もウイングばね式の成熟に伴い一時期しか採用されませんでした。


上の写真は鞍の部分をサイドから写したものです。正面からではよく解りませんでしたが,コイルばねの下端は鞍の端部に載り,他端は台車枠に差し込まれていることが解ります。
下の写真は電気機関車の台車の鞍型ウイングばね式軸箱支持装置で,上の写真では鞍部分がプレス鋼板で出来ているのに対して,下の写真は鋼材から切り出されたものである。


上の写真は鞍型ウイングばね式軸箱支持装置を採用したDT19台車





前へ メニュ−へ ホ−ムへ 次へ




inserted by FC2 system